INAHO FARM について

CONCEPT

200年先も「美しい沖縄」であるために

INAHO FARMの拠点は、沖縄県名護市・天仁屋(てにや)。
世界自然遺産「やんばる」の一部であり、「奇跡の森」と呼ばれるこの地は、古より「神の国」と崇められてきた聖地でもあります。私たちは、この悠久の大地と聖地を守り継ぐ「守り人」でありたい。その想いを胸に、日々活動しています。

私たちの指針となるのは、ネイティブ・アメリカンの教え 「セブンス・ジェネレーション」です。

「どんな決断も、7世代先のことを考えて決めなくてはならない」

木を一本伐る時も、資源を使う時も。それが200年後の子供たちの繁栄に繋がるのかを、常に問い続けること。
なぜなら、今の私たちが在るのは、200年前の祖先たちのおかげだからです。

琉球王国から現代へ至る200年。その歴史は、決して美しい物語だけではありませんでした。戦争、占領、復興。私たちの祖先は、筆舌に尽くしがたい苦難の波に何度も飲み込まれそうになりました。

それでも彼らは、未来への希望を持ち続けてくれた。「子や孫たちが、いつか平和に暮らせるように」その尊い祈りと犠牲の上に、現在の私たちの繁栄は成り立っています。

今度は、私たちがその祈りを背負う番です。

祖先が守り抜いた命のバトンを、誇り高く、次世代へ繋ぐこと。沖縄のため、日本のために、より良い未来をこの手で築くこと。それがINAHO FARMの役割であると信じています。

HISTORY

INAHO FARMの歩み

1960年3月

(財)琉石産業研究所の設立

稲嶺一郎の悲願であった「沖縄経済の自立」を目指し、(財)琉石産業研究所は設立されました。沖縄県内の未開発資源を調査・研究し、それを広く普及させることで新しい産業を興すことが目的でした。運営資金は琉球石油(株)より年間30,000ドルもの寄附によって賄われ、営利を目的としない純粋な研究機関としてスタートしました。

1960年10月

試験場の開設と研究の始まり

まずは本部町崎本部の32,000坪の土地に試験場を開設し、5名の研究員が配属されました。この崎本部試験地では、インド蛇木(ジャボク)、クコ、ウコンなどの試験栽培を実施。その後、さらなる規模拡大を図り、1960年10月には約50万坪にもおよぶ広大な「大湿帯試験地」の開墾が始まりました。

1964年〜1965年

畜産事業への挑戦

植物だけでなく、養鶏、養豚、養蜂事業にも着手。県内初となる「多数羽飼育」の試験を行い1万羽規模へ拡大しました。1965年には肉用牛の飼育事業も開始し、ヘレフォード、アンガス、黒毛和種を導入。飼料についても高品質かつ多収穫な「ネピアグラス」をハワイから導入し、今日でも県内各地に普及しています。

1971年〜1975年

農業生産法人 合資会社 稲穂産業への移行

本土復帰を目前に控え研究所は解散決議されましたが、これまでの実績と資産を無駄にせず有効に活かすため、農業生産法人として「企業的農園」を運営していくことが決まりました。「稲穂産業」という社名には、研究所設立時の精神である「沖縄県における産業の発展に寄与する」という稲嶺一郎の信念を継続させる強い意志が込められており、1975年に正式に農業生産法人として登記されました。

研究所の展開と成果

崎本部試験地

主にウコン、インド蛇木などの薬草類や、ハワイ産グワバなどが栽培されました。ここで活着(根付き)の良い植物を優先的に大湿帯試験地へ移植しました。

大湿帯試験地

パインアップル、ミカン、グワバ、バナナを大規模に栽培。中でもパインアップルとタンカンは大きな成功を収め、現在の東村や伊豆味の産地化に大きく貢献しています。

中城演芸場

クコ、クミスクチンなどの薬草類とイチゴを栽培。イチゴについては鉢物としての出荷も試みられ、多種多様な植物の可能性を追求しました。

ENVIRONMENT

INAHO FARMの環境

位置および地形

INAHO FARM(稲穂産業)は、沖縄本島北部の「大湿帯(おおしったい)」と呼ばれる地域に位置しています。名護市の北側、ちょうど東村との境目にあたり、行政区分は「名護市天仁屋(てにや)」になります。車でのアクセスは、名護市内から約30分、那覇市からは1時間30分ほどです。

地形は標高80mから186mの間にある高低差のある山間部です。この一帯は、東海岸へ注ぐ「有津川(ありつがわ)」と、西海岸へ注ぐ「源河大川 (げんかおおかわ)」の水源地帯でもあり、谷間を縫うように幾つもの川が流れています。敷地内には、有津川上流にある落差約18mの滝も存在します。

総面積は約163ha。そのうち、尾根に沿って点在する平坦な場所は全体の約35%ほどです。敷地の北東側の尾根が最も長く、そこから谷へ向かう斜面は深く急傾斜になっています。それに対して、西側および南側は比較的谷が浅く、斜面もなだらかなのが特徴です。

沖縄の地形

自然条件

Clear river

気候・水資源

平均標高が海抜130mという高地にあるため、平野部に比べて気温が2度ほど低く、1日の中での気温差(日較差)が大きいのが特徴です。雨量も多く、その地形のおかげで水資源は非常に豊富です。飲料水や農業用水は川からポンプで直接汲み上げて使用しており、水質も良好です。

Red soil

特有の土壌

土壌は、千枚岩(せんまいがん)や国頭礫層(くにがみれきそう)に由来する「国頭マージ」です。一般的に赤から黄色の土色をした強い酸性の土壌で、侵食を受けやすく、水はけ(透水性)や通気性が悪いという性質を持っています。

Mountain landscape

災害リスクの少なさ

山間部であるため、平地に比べると塩害や水害といった自然災害は比較的少ない環境です。台風時の強風や塩害、大雨の際の土砂崩れや表土の流出などに注意して対策を行えば、作物への影響はほとんどありません。

FOUNDER

創業者 稲嶺一郎氏について

かつて沖縄に、誰よりも遠い未来を見据えていた一人の人物がいました。創業者の稲嶺一郎です。元沖縄県知事・稲嶺恵一氏の父であり、自身も参議院議員として、また県内屈指の名門企業「りゅうせき」の創業者として、沖縄の経済と政治を牽引してきたリーダーでした。

そんな彼が「沖縄の農業と畜産の未来のために」と情熱を注ぎ、実際にその礎を築いた場所こそが、このINAHO FARM(旧・稲穂産業)です。数えきれないほどの功績を残した彼ですが、晩年はこの土地がいつか沖縄の未来のために活かされることを、誰よりも強く信じていました。

種々の事情から眠った状態にありましたが、創業者の想いは消えることはありませんでした。そして今、そのバトンを受け継ぎ、INAHO FARMは新たな歩みを始めます。

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今、これを読んでくださっているあなたへ。
もし、私たちの想いに少しでも心が動いたなら、
どうか手を差し伸べていただけないでしょうか。

共に悩み、共に汗を流し、
7世代先へ誇りを繋ぐ「仲間」になってほしいのです。

一緒に未来の沖縄をつくっていきましょう。