仔牛肉ですので全体的に柔らかめではありますが、その中で全部位の中から比較的硬めの部位を寄り分けて「煮込み用」としてパックにしました。カレーやシチューなどにもお勧めです。
¥5,000 税込
4 in stock
当牧場では1頭1頭に名前を付けて飼育しています。
今回頂くのはジャージー牛と黒毛和牛を掛け合わせた交雑種の10ヶ月齢雄仔牛「ワトソン」です。
やんばるの大自然の中でのびのびと元気に育ちました。
通常よりも長く、半年間哺乳を続け、餌はここに自生する青草(野草と牧草)のみ。
国産ではほとんど流通していない、完全グラスフェッド飼育の牛です。
こうした飼い方をしていることの大きな理由の一つは、
健康な牛のお肉こそ、本来あるべき美味しいお肉の味であり、すなわち人間の体にとっても栄養価が高く健康的な食であるという思いからです。
穀物を多給するグレインフェッドに比べ、グラスフェッドビーフにはオメガ3脂肪酸や脂肪燃焼を助ける共役リノール酸を多く含むなどの特徴があり、抗酸化作用の高いビタミン類も豊富に含まれることがわかっています。
グラスフェッドビーフは、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸の比率が理想の1:2であることから、現代人の偏った栄養バランスを整え、健康的な身体つくりに役立つとされています。
INAHO FARMでは、酪農家でありながらこうしたお肉の販売も行っていきます。
人間がミルクを頂き生活をしていくために母牛には毎年出産をしてもらわねばなりません。
それゆえ広大な放牧地とはいえ、定期的に牛の頭数を調整していかなければならないのです。
ただ、放牧地の広さなどの問題で全頭を大きくなるまで肥育することはできず、またセリなどで販売したとしても、どこか知らない場所で、例えば放牧されず十分な運動ができない環境で、穀物飼料を多給されて生涯を終えることになるというのはなかなか受け入れ難いのです。短い期間であっても最期までINAHO FARMでのびのびと健康で幸せに生きてもらいたいと思い、このような形で仔牛をお肉にして命を頂いています。
家畜を飼う以上、どこまでいっても人間の都合で扱うことから離れることはできませんが、ここで産まれた命は、屠殺の瞬間こそほかの人の手をお借りしますが、最期まで責任を持ってここで健康で元気に、幸せに生かしてあげたいという思いがあります。
日本ではスーパーでもほとんどみかけることがなく、馴染みの薄い仔牛肉ですが、EUでは食肉の1つとして幅広く利用されています。特にイタリア料理やフランス料理などではよく使われております。国内で流通しているのは殆どが輸入品で高級食材とされています。
仔牛肉の特徴は、牛肉特有の臭みがなく、さっぱりとした味わいである点が挙げられます。全体的に脂肪分が少なく、高タンパクかつ柔らかい肉質です。
仔牛肉というのは日本では市場に出ることが殆どありませんが、それではどうしているのかというと、一般的には肉用としては肥育農家さんのもとで大きくなるまで育てられます。
しかし飼料代の高騰などで仔牛の価格は暴落。セリに出しても買い手がつかないかとても安い価格を付けられてしまう状況です。
先日沖縄のセリの様子を視察に行きましたが、畜主としてはなかなか厳しい現実がありました。
さらにはINAHO FARMでは、セリで好まれる体が大きく肉付きがよい牛を目指して飼育をしていません。
高く売ることだけ考えれば、そういった牛を育てることもできはします。
ただ、それで牛は、それを口にする人は、健康に生きられるのだろうか。
その畜産の在り方は、数十年先にも産業として続いていく形だろうか。
求められるものであり続けるだろうか。
そんなことを考え、いわゆる「相場」のないグラスフェッド・仔牛肉を自らの手で販売しています。
伝えたい思い、知ってもらいたい味があります。
とても懐てくれた温厚なワトソン。出荷当日は、挿画にもあるように放牧地に呼びに行くとずっと後ろを付いて歩いてきてくれました。
愛情を込めて大事に育てた命を頂くというのは、毎回心苦しいことではありますが、こうして命が循環することでこの世界は回っています。おいしく食べてあげることが我々の責務だと思っています。
こんな思いを持った酪農家が育てたお肉です。ぜひご賞味下さい。
【賞味期限】2024.12 (目安です)
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