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OUR EFFORT

私たちの取り組み

学び 整え 祝う場所

「共感」の森へようこそ

INAFO FARMは、沖縄県名護市オーシッタイと呼ばれる地域にあります。

春は山中で梅の花が満開になる、水源の豊富なオーシッタイ。
私たちは標高186mから80mの高低差がある山間部を切り開き、試行錯誤しながら山地酪農を実践しています。2022年2月現在は、13頭のジャージー牛たちと牧場のスタッフが暮らしています。
敷地面積約160ヘクタールのほとんどが自然の森に覆われ、古くから大切にされてきた聖地が点在し、絶景ポイントやリバートレッキングができるルートもあります。養蜂も行っており、主な蜜源は「アサグラ(和名フカノキ)」。中国漢方薬では、肺に良いとされる植物だそうです。
INAHO FARMは、「酪農産物の商品開発・販売/宿泊・農業体験/教育事業/イベント事業」を通じ、学ぶこと・整うこと・祝うことを共有し、命の学びに感謝します。
やんばるの森を守り、その生物多様性を祝うことを大切にします。街に住む仲間たちが、自然の中で深呼吸をして、再び進むための力を蓄える場所でもあります。

私たちが大切にしていること

とらわれない
こだわる
挑戦する

きっかけをつくる
自由である
愛する

わたしたちは、100年前と変わらぬ森で、100年後を見つめている。

時間を戻せない私たちは、古い知恵を学びながら、新しい可能性に心を開いて前に進む。
やんばるの恵み・自然と生物多様性を守るために、下記の3つを柱として試行錯誤をしていきます。

 

学ぶ

学びを共有する 

Educateという単語には、「育てる」「教える」「(独自に)学ぶ」などの意味があります。私たちの3つの柱のひとつ「学ぶ」という日本語には、その全ての意味が込められています。

学ぶことは、人生の楽しみの大切なひとつ。私たちには自由意志があるから、大人になっても成長し続けることができます。学び、変わっていく喜びにを包まれながら、子ども達にも、学びを人生に活かすこと、諦めないで続けることの楽しさを伝えたい。

INAHO FARMでは、子ども達が自然と農業の体験を通じて、仲間達と出会い、生きる上で大切なことを学んでほしいと願っています。今の教育制度に居心地の悪さを感じる子供達のためのフリースクール、次世代のグリーンリーダーを育てるための教育施設など、INAHO FARMの理念と響き合う教育者たちと積極的に繋がり、施設誘致を行います。そのために、自然環境に配慮した、サステイナブルな宿泊施設およびキャンプ場の開発を目指しています。

また、外部の先生をお招きするだけでなく、私たちの農場の最大の特徴である「アニマルウェルフェア」、敷地内でのフォレストセラピー、牧場・農業体験や「真菰」を共同で育てるマコモクラブなど、さまざまなトピックのレクチャーやワークショップを企画し、INAHO FARMを学びの場として提案していきます。

整える(将来構想)

バランスを取り戻すために Farm Stay 稲穂に泊まる

英語/日本語 バイリンガル対応可能
English/Japanese bilingual support available 
一日一組限定(1名〜4名)、豊富な体験や食事のオプションを用意                               
Limited to one group per day (1 to 4 people), with a wide variety of experience and meal options:
オプション例:
農業体験(牧場作業のお手伝い/朝ごはん付)
Farming experience (help with farm work/breakfast included)
敷地内にある神秘的な滝での川遊び体験(ガイド付)
River trip to a mysterious waterfall on the property (with guide)
満点の星空の下での焚火体験(天候により中止の場合あり)                                    
Bonfire experience under the starry sky (may be cancelled due to weather)
敷地内にある見晴らし台までお散歩(ガイド付)
Guided walk to the gazebo on the property
サウナとマッサージ(全身または足揉み)とお昼寝の極上休日体験                                    
Sauna, massage (full body or foot massage) and nap: Ultimate Holiday Experience

祝う

多様性を祝い、共に楽しむ

ひと息の呼吸も含めて、命は多くの見えない要素によって構成されている。
農作物は、土壌中の見えない微生物類がいなければ育たないし、宇宙にはダークマターが満ちるという。
私たちは、たくさんの見えないものに囲まれて生きているけれど、いつもそのことを忘れている。
でも不思議なことに、見えないものに意識を向けると、周囲の見え方が変わってくる。
自分の当たり前が奇跡だったことに気づいて、とても大切に思えてくる。

沖縄の小さな農業ベンチャーである私たちは、大規模酪農業による大量生産を目指さない。
私たちが学び、整え、祝うことで、森と人々がどのように豊かになるかを実験していく。
私たちは、共に「祝う」ことを大切にする。
祝うときは必ず、美味しい食事と笑顔と音楽、心に残る出会いがあり、あなたは共感に震える。
「共感」とは相手に寄り添うことであり、表面からは見えない部分まで目を凝らすことだ。 
世界にひそむ、目に見えない要素に興味を持ち、好奇心を育てることでもある。

それは素晴らしい瞬間や風景や人々に出会えるという、胸打たれるような大いなる幸運をもたらす。
私たちはそんな場所の提供も、INAHO FARMの事業の柱としたいと願う。
「共感の経済」への試みは始まったばかりだが、これからの私たちは、少しづつその形を整えていく。

INAHO FARM Strategy: Animal Welfare

アニマルウェルフェア という戦略

INAHO FARMでは、広大な敷地を利用してのグラスフェッド放牧スタイルを行い、牧場運営に「アニマルウェルフェア(動物福祉)」という戦略を採用しています。
これは、動物も、人間と同じように健全に幸せに暮らせる環境が必要である、という理念です。
牛の生態を観察しながら、「牛の幸せとは?」「私が今できることは?」を考え続けています。
もちろん、牛の安全を一番に、先達の知恵や専門家のありがたいアドバイスを参考にしながらです。
私たちは牛たちを愛しているけれど、ペットのように、彼らを擬人化した愛玩対象とは見ていません。

2021年、待望の仔牛たちが誕生しました。ジャージー牛の乳は、濃厚で美味というので有名です。
けれど牛乳とは本来、仔牛に与えるべく分泌される母牛の愛の象徴で、それを私たちは、お裾分けとして貰っているのです。
だからこそ大切に、その尊さを祝福したい。
私たちは、牛乳の大量生産を目指すのではなく、バターを作り、小麦や果実など沖縄の厳選した原材料を使って、サブレなど焼き菓子を作りたいという目標があります。
アニマルウェルフェアのメッセージを込めた、優しい味のやんばるのお土産を作って、皆さんと共有したいのです。
今はまだ、そのための施設が足りていない現状ではありますが、私たちの取り組みと理念が、少しづつでも伝わっていくことを願っています。

動物たちが保障されるべき5つの自由

  1. 「飢え、渇き及び栄養不良からの自由」
  2. 「恐怖及び苦悩からの自由」
  3. 「物理的、熱の不快さからの自由」
  4. 「苦痛、傷害及び疾病からの自由」
  5. 「通常の行動様式を発現する自由」

代表のメッセージ

1960年 INAHO FARM は開拓がはじまりました。その頃沖縄はまだアメリカ統治時代でした。人の世は移り行く中、大自然は変わらず森のまま存在しています。東京生まれの私にとって大自然の中での生活は稲穂が初めてでした。温度や湿度、虫など最初は受け入れられなかったのですが、運命のいたずらに翻弄されて、ここで暮らすのが自然となり今では受け入れています。思えば、自分では絶対にやらないようなことを受け入れてきて、新たな世界が広がり、新たな自分を知ることになったのです。
IT 経営者のころは、こんな山奥で暮らすことになるとは夢にも思いませんでした。想像もしていなかった人生は楽しいものです。都会にいたころにあった漠然とした不安はいつしかなくなり、自然に生きることができています。
先の読めない時代だからこそ地に足をつけて生きる王道があるように感じています。食べるものさえ作れたらあとはどうとでもなる自信は、都会で生きる上でも役に立つものです。私たちは動物にも神にもなれる自由な存在で、可能性は無限大だと信じています。
計り知れない自然の神秘を感じ、人の可能性を広げるために、この地での体験が役に立つのではないかと考えています。
何はともあれ、広大な世界で出会えたご縁を活かして、共に何かを創り出せたら幸いです。
一期一会、イチャリバチヨウデイ(一度会ったら皆兄弟)まずは INAHO FARM へ遊びに来ませんか?

代表社員 尾関茂雄